ワイン好きが高じて自らワイン造りに取り組むだけでなく、庭に地下ワインセラーもつくったIさん。
そこには、奥様のMさん手作りの作品が花を添える素敵な空間が広がっていました。

オーナーインタビュー
たまにはリビングでのんびりと。窓からは青い空と緑の木々が見える。

知識や技術を活かして研究しワイン醸造に打ち込むご主人

緑の木々に囲まれた地に建つI様邸。
色鮮やかなバラや可憐なヤマボウシが咲き誇る広い庭の一角に、一枚のドアと地面へと続く片流れの屋根だけのちょっと変わった建物があります。そのドアを開けると、地下へと延びる階段があり、下りていくと、ひんやりとした空気に包まれた素敵なワインセラーが現れました。

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ご主人自慢のワインセラーはゆっくりと落ち着ける空間。

ご主人は昔からワインが好きで、企業の研究所で研究開発をしていたこともあり、仕事を引退された5年ほど前から、それまでの知識や技術を活かして勝沼でワイン造りに取り組み始めました。
「ここに別荘があったこともあり、勝沼のワイナリーはよく訪ねていました。そんな縁もあって、自分でワインを造りたいと思い、欧米の銘醸地の醸造方法に関する論文をいろいろ読んで研究し、勝沼の小さなワイナリーで世界標準のワイン造りに取り組んでいます。研究のおかげで甲州種でも味も香りも厚みがあるワインができ、みなさんに絶賛されるんですよ」と笑顔で語ります。

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ご主人が造っている「ビンヤードワイン」

できたワインはこれまでは別荘に置いていたそうですが、温度管理もきちんとしたいと思い、隣地を買い増し、昨年ワインセラーを造りました。

奥様は緑あふれる別荘で穏やかな時を楽しむ

セラーはカウンターやテーブルもあるゆったりとした落ち着いた空間で、棚には自慢のワインがずらりと並んでいます。入口の扉にはめ込まれたステンドグラスや棚に並ぶ照明は奥様が作ったそうで、「実はワインのラベルも家内の作品です」とほほ笑むご主人。

前に家族で訪れたオレゴンのワイナリーをイメージして製作したステンドグラスをラベルにしたそうで、ワインの味はもちろん、ラベルも友人からの評判は上々だと言います。

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たまにはリビングでのんびりと。窓からは青い空と緑の木々が見える。

「でも会社もつくって今とても忙しいので、家内はあきれていますよ。ワイン以外の時間は別荘仲間とゴルフを楽しんでいますしね」と苦笑い。そんなご主人を見ながら、奥様は「せっかく仕事を引退したので夫婦でゆっくり過ごそうと思っていましたが、主人はゆっくりなんてしてないんですよ」と言います。

その分、奥様はゆったりとした時間を楽しんでいるそうで、「緑でいっぱいになる春から夏は本当に気持ちいいですね。庭ではバラがきれいに咲いて、ウグイスの声も聞こえ、散歩すると小さな草花に出逢えたりして、東京の花好きな友人にうらやましがられます」とにっこり。別荘地内にもお花好きの友人がいるそうで、「お庭の花を見に来て」とお呼ばれしたりと、ここでの暮らしを満喫しています。

夏にはアメリカで暮らす娘さんご家族が遊びに来るそうで、「ワイン好きの娘婿にワインセラーを披露するのが楽しみです」とご主人。その時はきっと家族みなさんでワインを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことでしょう。